産後クライシスのリアル|夫の変化を観察しながらコーチング視点で人生の舵を取り戻す記録【連載①】

モラ夫に気づくまで

みなさん、こんにちは。

今回は、産後から豹変した夫の、記念すべき1回目のエピソードをシェアしたいと思います。

産後は、ホルモンバランスの影響で、ただでさえメンタルが不安定になる時期。

マタニティブルーズ、そしてうつ病になる人もいるほどです。だからこそ、自身の身体的&精神的ケアが必要で、そのためにはご家族のサポートが必須なわけです。

彼も、産後2ヶ月ほど育休を取得してくれました。

しかし。

想像していた産後生活とは程遠いものでした。

妊娠出産までの2人の絶頂期

結婚して4年目。

待望の赤ちゃんが、私たちのもとに来てくれました。これまでにも、いろいろ辛い経験(またいつか、ブログを書こうと思います)をしてきたので、妊娠しているとわかったとき、本当に嬉しかったです。

出産まで、2人きりで過ごす最後の期間ということで、旅行したり、ホテルでディナーしたり、いろんなことを2人で楽しみました。

そして、家族想いの彼は、育休を2ヶ月半ほど取得。

男性も育休取得出来るようになってきているとはいえ、2ヶ月半も取らせていただけて、彼の職場には感謝しかありませんでした。

初産婦(初めての出産)の場合は、大抵出産予定日よりも遅れることが多いのですが、私の場合は違いました。

私の実家は、農家をしているのですが、出産予定日付近がちょうど、黒枝豆の最盛期。

私たちも収穫の手伝いに行く予定をしていた日の朝。

ピシャッ!!

むむむ?  尿漏れ?それとも破水?!

時間外でしたが、病院に電話し、受診することに。

子宮口は閉じていて、破水の検査も陰性だったので、一旦帰宅となり、その足で実家へ向かいました。

とはいえ、私はもう妊娠39週だったので、ほぼ何もせず、お昼に焼肉を食べて、みんなの作業を観察。

…実は、焼肉を食べているあたりから、前駆陣痛のような痛みが規則的にきていました。

規則的ではないし、間隔もまだ長いから、まだやな〜

という自己判断で、家族に何も言わず、夕方ごろに帰宅。

そして深夜。

痛みの間隔も規則的になっていて、そろそろかな〜と思い、病院に電話。

こうして、入院することになりました。

ちょうど日付が変わる頃に入院。

コロナ禍から、本人以外は病室に入れないことになっていたので、1人で陣痛に耐え続けること6時間程…本当に辛かった…

(世の中のお母さんたち、本当に尊敬します。)

明け方ごろの診察で、少しずつ子宮口も開いているということで、彼にも病院に来てもらい、分娩へ。

立ち会い分娩のとき、よく旦那さんに背中をさすってもらうのですが、本当に効果あるのかな〜?と半信半疑でしたが、

ちゃんと効果ありました笑

とはいえ、痛み自体は変わってないと思いますが、気が紛れるのか、少し痛みが軽減するんですね。

彼よ、ありがとう。

そして、待望の息子誕生。

産まれたての息子の、マシュマロのような柔らかさ。温もり。

あの瞬間は、何事にも変え難いですね。

出産直後の幸せと、その裏で起きた違和感

しかし、息子が誕生し、幸せの絶頂だったのも束の間。

待っていたのは、おしもの痛み、慣れない授乳でヒリヒリと焼けるように痛む乳首、2、3時間おきに泣き続ける息子の対応。目がまわるような日々でした。

そして、退院。

一人暮らしの長かった彼は、家事全般をこなしてくれました。

いい旦那をゲットしたな〜なんて思っていました。

退院して数日は、全てがいい感じでした。

ある日の沐浴の時。

あれは確か、まだ産後2週間も経っていなかったと思います。

沐浴は、基本的に彼にやってもらっていました。

父親は、自分が父親になったと実感しづらいそうなので、できるだけ育児に参加してもらうため。


最後の仕上げで、私は、息子の体に、桶でお湯をかけました。

簡単なようで、小さすぎる体にお湯をかけるのは、思った以上に難しいんです。

少しずつお湯をかけようとしたつもりが、勢いよくお湯が出てしまい、息子の顔にかかってしまいました。

すると、

彼 『ちょ、あぶなっ!口にお湯入ったで!!』

と、怒ったように、彼は言いました。

私 『え…ごめん…』

(私の心の声)【なんでそんな怒ったように言うん。お互い慣れてないんやし、仕方ないやんか。】

産後のホルモンバランスの問題もあってか、なぜか私の全てが否定されたように感じ、悲しくなりました。そして、何も言い返せなくなりました。

しばらくの間、彼と目を合わせて話せませんでした。

すると、

彼『またそうやって黙る。息子の前でも、そんな態度でおるつもりか?息子の教育上よくないで』

と言われました。

身体の不調、

息子の顔にお湯をかけてしまったことへの申し訳なさ、

そして、私の欠点が出てしまったこと…

まさに、ダブルパンチどころか、トリプルパンチ。

産後に受けたトリプルパンチ

私は、機嫌が悪くなると、黙ってしまう癖があって、普段は、その悪い癖が出ないように気をつけていました。

ただ、今回は、それが出来なかったんです。

トリプルパンチを受けて、放心状態になってしまい、気持ちを持ち直すことができず、自分の部屋に閉じこもり、声をあげて泣きました。

私、やばいかも。逃げたい

そう思いました。

すると、少ししてから彼が部屋に入ってきて、謝ってきました。

彼 『さっきはごめん。言いすぎた。』

自分の感情に蓋をする

わかる人なら、これが《モラハラやん》とわかるかもしれません。

でも、あの時の私は、自分がモラハラを受けているなんて微塵も思いませんでした。

彼は、家事も育児も手伝ってくれる。

最後には謝ってくれる。

私が不注意だったから

私の欠点が出てしまったから

だから私は、「これは私が悪いだけ」

と思い込みました。

この時の私は、

自分の感情に目を向けることなく、

ましてや、

ジャーナリングする余裕もなく、

そして、

誰にも相談することなく、

何事もなかったかのように、

その記憶に蓋をしたのでした。


この出来事は、すべての始まりでした。

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