流産した人へ

流産

妊娠反応陽性とわかった瞬間から、私たち女性は、『ママ』になります。

お腹の中が、急に愛おしくなり、まだ見ぬ赤ちゃんを想像して、とっても幸せな気持ちになります。

いつもの日常が、180度、景色が違って見えます。

だからこそ、流産だと診断された時、

希望の光が突然消えてしまったように、目の前が真っ暗になり、

もうすでに、『ママ』になっているあなたからすれば、

愛する赤ちゃん を失ってしまった

という、立っていられないほどの悲しみ、喪失感に襲われます。

『私が悪かったのでしょうか?』

流産すると、

何が原因だったのでしょうか?

私が○○したから、いけなかったのでしょうか?

と、ご自分を責める患者さんが多くいらっしゃいます。

そのお気持ちは、痛いほどわかります。

原因がわからないと、この悲しく辛い出来事を、

どのように解釈し、受け止めればよいのか、

わからないからです。

まだ見ぬ『赤ちゃん』を失った悲しみのやり場がなく、

ただ悲しみしか残らず、

次にまた同じことが起きるかもしれない

という不安を抱えるしかない。

だから、ダメだった理由を探し、自分を納得させようとする。

止まらない “自分責め”

私にも経験があります。

もともとPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)があり、妊娠しづらい体質でした。

結婚して、そろそろ子供が欲しいなと思っていた矢先のことでした。

生理が来ず、もしかして、と思い、市販の妊娠検査薬で検査したところ、妊娠反応陽性でした。

飛び上がるほどに嬉しくて、病院へ行きました。

しかし、正常妊娠の典型的なエコー画像ではなく、

子宮の中には、歪んだ形の赤ちゃんの袋(胎嚢)がありました。

数日後、職場で激しい腹痛に襲われ、出血が止まらず、

自宅で膜様の血の塊が出てきました。

完全に流産してしまったのです。

医学的知識を持ち合わせていても、それでもやはり、自分を責めずにはいられませんでした。

どうして私が?

働きすぎていたから?

ストレスのせい?

食生活のせい?

あの時、少し無理して走ってしまったから?

これまでの自分の行いを振り返り、

自分を責め、

あの時〜しなければよかった

という後悔の念が後を立ちませんでした。

自分の感情に目を向ける

でも、決して、『あなた』 のせいではありません。

医学的には、

流産の原因は多岐にわたり、

原因を特定できない場合がほとんどです。

そして、流産の原因の多くが、赤ちゃん側の要因であることが多いのです。

(妊娠女性の38%が流産を経験していると言われています。)

流産と診断されたら、

しっかりと、ご自身の感情に目をむけてあげてください。

自分は平気だ

人前で泣いてはいけない

なんて思う必要はありません。

傷ついた心に目を向けず、目の前のタスクに追われる日々を過ごしていると、

一見、もう平気だ

と感じることがあるかもしれませんが、

必ず、その悲しみは、ひょっこり顔を出してきて、

まだここにいるよ

と訴えかけてきます。

しっかり、ご自身の悲しみを癒してあげてください。

時間はかかるかもしれません。

もしかしたら、この先ずっと悲しいかもしれません。

それでもいつか必ず、前を向ける時が来ます。

思い出す度に、泣いてもいいんです。

自分は今悲しいんだ

辛いんだ

そのことを、ちゃんと認めて、癒してあげてください。

私も、失った赤ちゃんのことを考えると、すごく悲しくて、涙が止まらなくなります。それでも、本当に少しずつでしたが、周りの人に言えるようになったり、こうして文章を書けるようになりました。

あなたもきっと、大丈夫です。

一番大切な親友のように接する

自分に思いやりを向けるのが難しい場合、想像してみてください。

この出来事が、あなたの大切な人に起こったら、どのように声をかけますか?

そして、その言葉たちを、自分自身に向けてあげてください。

自分自身を、一番大切な親友のように接する

このことを意識されてみてください。

感情に蓋をせず、しっかり向き合って、癒してあげれば、

きっといつか、前を向ける日がきますよ。

COLUM:お空の上にいる“あかちゃん”たち

以下は、捉え方の一つなので、これを信じるかどうかは、あなたが決めてくださいね。

(私はこの考え方に救われました。)

赤ちゃん達は、遠い遠いお空の上からママたちを観察しています。

どのタイミングで、どのママのもとに会いに行くか、

は、赤ちゃん達に委ねられています。

赤ちゃん達は、よーくよーく、ママ達を観察しています。

赤ちゃん達は、時に軌道修正することもあります。

お空から見たものと、実際に見聞きするものとは違うこともあるからです。

今だ!

と思って、ママのお腹に飛び込んだ赤ちゃんであっても、

お腹の中で過ごしているうちに、

もう少し待ったほうが良さそうかな

違う形で側にいた方がいいのかも

そう思い、再びお空の上に帰っていく赤ちゃんもいます。

そして、いつも、あなたのことをお空の上から見守っています。

だから、あなたの赤ちゃんは、

きっとまた、何かの形で、あなたのもとに会いにきてくれるでしょう。

だから、あなたは赤ちゃんを失ったわけではありません。

ずっと、そばにいて、見守ってくれていますよ。


ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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