AMH(卵巣予備能)って何?

不妊治療

こんにちは!

産婦人科医×プロコーチ×茶道大好きなYokoです。

このブログをご覧くださり、本当にありがとうございます。

今回は、AMH(卵巣予備能)についてお話ししたいと思います。

卵巣予備能とは

卵巣予備能=卵巣に残っている卵子の数と質のこと

を言います。

卵巣予備能のうち、測定可能なものが、『卵巣の数』

これを間接的に評価できるのが、

AMH(抗ミュラー管ホルモン)

です。

今の技術では、『卵子の質』を測定することは難しく、AMHは、一般的に、『卵子の数』のことを指します。

ちなみに、『卵子の質』に最も影響するのは、年齢です。

産まれた時から決まっている『卵子の数』

女性が持つ卵子の数は、産まれた時にすでに決まっています。

その数はなんと、約200万個!

しかし、産まれた時の卵子の数をピークに、その後新たに作られることはありません。

思春期には20-30万個まで減り、

閉経期にはほとんどなくなり、やがて閉経期を迎えます。

それだけの数の卵子が、なぜ、約50年の間にほとんど無くなってしまうのか?というと、

💡準備が整った卵子が、順番に毎月排卵されるから

💡毎日、自然に減っていく卵子があるから

からなのです。

卵子はどういう状態で卵巣にいるの?

卵子は、卵胞という袋に包まれた状態で卵巣の中にいます。

その卵胞は、排卵の出番が来るまで、卵巣内で眠っているのですが、

排卵の出番がくると、準備運動を始めます。

原始卵胞→一次卵胞→二次卵胞→成熟卵胞

と徐々に卵胞の状態を整え、

排卵を迎えます。

卵巣の中に、すべての卵子がいるわけですが、

“誰か” が、次にどの卵胞を排卵させるか?をコントロールしていないと、どんどん卵子が排卵していってしまう…

そんな状況になりかねません。

そこで働くのが、AMH(抗ミュラー管ホルモン)です。

卵胞の袋の膜(顆粒膜細胞といいます)から作られるAMHは、

卵胞が排卵に向けて準備したり、成長するのをコントロールする働きがあります。

このAMHが高いということは、

コントロールしている卵胞の数が豊富、つまり、卵巣の中にたくさん卵子がありますよ、

ということになります。

低ければ

コントロールしている卵胞の数は少なくなっている、つまり、卵巣の中にある卵子の数は少ないですよ

ということになります。

病気が隠れている可能性も!?

ただし、例外もあります。

AMHが高すぎる時

AMHが高ければ安心

というわけでもありません。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは

遺伝、環境因子、ストレスや肥満など様々な要因で、卵胞がうまく育たず、排卵もうまくできず、排卵できない卵胞が卵巣内にたくさん溜まってしまっている状態

のことをいいます。

この病態があると、不正出血や生理不順、さらには不妊の問題が生じます。

通常、生理は、卵胞が育ち、その間に子宮内膜で卵子を迎える準備をするために、

エストロゲンというホルモンが子宮内膜をふかふかなベッドにしていきます。

卵巣から卵子が排卵されると、プロゲステロンというホルモンにより、子宮内膜のふかふかのベッドをより心地よく保ってくれます。

しかし、排卵が起こらないと、

プロゲステロンが十分に分泌されないので、

ふかふかのベッドを保っておけず、

変なタイミングで出血したり(不正出血)

生理周期が短くなったり長くなったり(生理不順)になります。

年齢に比べて低すぎる時

一方で、AMH値が年齢の平均と比べて低すぎる時は、

早い時期に卵巣の機能が衰えている状態、つまり、早発卵巣不全の可能性があります。

この場合も、月経異常や不妊、さらには、血管系の疾患など、通常なら閉経後に問題となりやすい内科的疾患になりやすいので、

早めのホルモン治療が必要になります。

AMHはどうやって、いつ測るの?

AMH値は、生理周期の影響を受けないので、いつでも測定できます。

血液検査で測定します。

AMH値を知っておくことのメリット

AMH値を知っておくことのメリットは、2つあります。

1つ目は、

不妊につながる病気を早期発見したり、早めに不妊治療の方針を立てるのに有用

という点です。

AMHが年齢平均に比べて高すぎる/低すぎる場合、上記のような病気が隠れている可能性が高いので、早めにアプローチすることで病気の治療を行ったり、不妊治療の方針を早めに立てることができます。

2つ目は、

どの程度、不妊治療に反応してくれる卵巣かどうかを予測できる

という点です。

AMHの値をもとに、卵巣がどの程度不妊治療に反応してくれるかどうかを予測できるので、治療方針を立てる上でも大切な情報となります。

※実際には、AMHだけではなく、年齢や背景疾患、その他のホルモンバランスなど、様々な要素を元に判断します。

最後に

いかがでしたか?

最近、よく耳にするようになったAMH(卵巣予備能)検査。

病院によっては、ブライダルチェックで測定できるので、

参考にされてみてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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