みなさん、こんにちは!
産婦人科医×コーチ×茶道大好きなYokoです。
このブログをご覧くださり、ありがとうございます🌷

☑️今月は生理が来なかったな、、
☑️いつも生理周期はバラバラ
☑️変なタイミングで出血がある
このようなお悩みはありませんか?
もしかしたら、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)かもしれません。
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は、2026年5月に、PMOS(多内分泌代謝性卵巣症候群)へと名称が変更になりました
今回は、以外と外来診療でよく遭遇する疾患、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)について、お話ししたいと思います。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)ってなに?
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは、
ホルモンバランスの乱れによって、排卵がうまくできず、
生理不順や不正出血、不妊の原因になったり、多毛やニキビの原因にもなりうる疾患のことを言います。
排卵がうまくできないでいると、
卵巣の中に、『排卵のための準備運動中の卵胞(卵子)』がたくさん溜まってしまいます。
経腟超音波検査で卵巣を見ると、
卵巣の中に、小さな黒い袋がたくさん連なって見えるのが特徴的です。
原因は?
PCOSは、遺伝や環境因子、肥満など、様々な原因で、この病気になると言われています。
中でも、代表的なリスク因子としては、肥満があります。
特に欧米では、肥満がPCOSのリスク因子として有名です。
一方、日本では、肥満ではなくとも、痩せている方も、この病気になっている場合があります。
症状は?
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の代表的な症状は、
✅生理不順
✅不正出血(生理じゃないタイミングでおこる出血)
✅不妊
✅毛がこくなる・多毛
✅にきび
などがあります。
どの症状が出るか、は、個人差があります。仮に、全ての症状が出揃っていなくても、PCOSの可能性はあります。
なぜ不正出血が起こるの?
通常の生理周期では、
エストロゲンの作用により、子宮の内膜がだんだんと分厚くなります。
ある程度分厚くなった時期に、卵巣から卵子が出てきます(排卵)。
排卵後の卵の殻の部分である黄体が、黄体ホルモンを出します。この黄体ホルモンの働きにより、分厚くなった子宮内膜をより一層ふかふかになり、
やがて、月経血として流れ出ていきます。
しかし、PCOSでは、排卵がうまく起こらないため、排卵後に黄体から分泌されるはずの黄体ホルモンが分泌されません。
そのため、エストロゲンの働きにより分厚くなっていた、ふかふかの子宮内膜を保っておく事ができず、変なタイミングで出血がおこるのです。(不正出血)
診断は?
問診、血液検査、超音波検査の結果を元に、診断します。
問診
✅生理周期が不順かどうか
✅不正出血があるか
✅多毛やにきびなどの症状があるかどうか
問診で確認します。
血液検査
✅FSH、LH、エストロゲン、
✅プロラクチン
✅甲状腺ホルモン
✅テストステロン(男性ホルモン)
✅AMH(抗ミュラー管ホルモン)→AMHについての詳細はコチラ
を主に測定します。
超音波検査
子宮や卵巣の状態を確認します。
特に、卵巣が多嚢胞かどうか、をみています。
治療法は?
妊娠希望の有無や背景によって、治療方針が異なります。
肥満(BMI 25以上)があれば、食生活や生活習慣を改善して適正な体重にすることで、PCOSの病態も改善することがあります。
肥満がない場合は、根本的な治療法は今のところなく、PCOSによって生じる問題に対する対処療法を行います。
妊娠の希望がない場合
✅定期的に出血をおこす(最低3ヶ月ごと)
ことが治療法になります。
PCOSでは、エストロゲンの分泌はありますが、排卵されないためプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されません。
そのため、子宮内膜が癌化してしまうリスクが上がってしまいます。
そこで、黄体ホルモンを補充することで、生理のように出血をおこし、子宮内膜を掃除する必要があります。
妊娠の希望がある場合
✅排卵誘発薬(レトロゾール、クロミフェンなど)を用いて、排卵を促します。
✅生活習慣病の予防
また、PCOSは、糖尿病や脂質異常症などのリスク因子にもなるので、生活習慣病の予防も必要になります。
最後に
いかがでしたか?
生理周期が乱れていたり、
不正出血がある場合は、一人で悩まず、
かかりつけの産婦人科医にご相談されてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました🌷


