
ご自身のカラダのことを、どこまで知っていますか?
妊娠し、出産するためには、
健やかな身体づくりが大切です。
医学の面でいうと、
- 健康診断•がん検診受診
- 持病の治療 など
生活の面でいうと、
- 食生活•生活リズムの改善
- ストレス状態の緩和、禁煙
などがあります。
しかし、
臨床現場では、
健康診断受けたことがありません
産婦人科受診は初めてです(30代の女性でもいらっしゃいます)
という患者さんに出会うこともしばしば。
日常生活において、とくに困っていなければ、病院に行こうとも思わない
その気持ちは、すごくわかります!
が、
長い人生を考えると、あなたのカラダは大切な資本です。
ぜひ、カラダのことを、知って、将来に向けてしっかりメンテナンスしていきましょう。
不妊治療を考えるタイミング
不妊とは
妊娠を望む健康な男女が、避妊をしないで性交していたにもかかわらず、1年間妊娠しない場合
のことをいいます。
日本では、夫婦の4.4組に1組が不妊で悩んでいるといわれています。
意外と多いですよね。
そして、不妊治療を検討し始める目安としては、
妊活しても一年以上妊娠しない場合
です。
ただし、例外もあります。
○自然妊娠が難しいことが事前にわかっている方
- 子宮内膜症や子宮筋腫などの持病がある
- 卵管がくっついてしまっている状態(卵管閉塞)
- 精子がいない or 少ない or 動けていない状態 (無精子症、乏精子症、精子無力症) など
○高年齢の方(40歳以上)
などは、一年を待たずに不妊治療を開始した方がよい場合もあります。
妊娠を考え出したら…
まずは、産婦人科(あるいは、不妊治療専門クリニック)を受診し、ブライダルチェックを行いましょう。
ブライダルチェックとは
- 血液検査(FSH, LH, エストロゲンなどの女性ホルモン値、甲状腺ホルモンなど)
- 経腟超音波検査
- 腟細菌培養検査
- 子宮頸がん検診
- 精液検査
などを行います。(施設によって内容は異なります)
血液検査では、主に、
- 女性ホルモンバランスが整っているかどうか
- 甲状腺の病気があるかどうか
を評価し、
経腟超音波検査で、
- 子宮や卵巣、卵管に異常はないかを評価します
(子宮筋腫や子宮内膜ポリープ、卵巣腫瘍があると、妊娠に影響する場合があるため、まずはその病気の治療を優先することがあります)
腟細菌培養検査で、
- 現在治療が必要な細菌が、腟や子宮、卵管の中にいないかどうか
(もし細菌感染している場合は、不妊の原因になるので、まずは抗菌薬治療を行います)
子宮頸がん検診で、
- 子宮頸がんや、子宮頸部異形成がないか
を調べます。
不妊かも?と思ったら
産婦人科、とくに、不妊治療専門クリニックを受診してください。
不妊治療専門クリニックの方が、治療の流れがわかりやすく、カウンセラーの常駐など、ハード面でもソフト面でもサポート体制が充実していることが多いです。
初診ではおもに、上記のブライダルチェックに加えて、以下の検査を行います。
○卵管疎通性検査(子宮卵管造影検査)
- 卵管に詰まりがないか
- 子宮の形は正常か
を主に造影剤を用いて検査します。
造影剤を子宮の中に入れるので、少し痛みを伴うことがあります。
○頚管粘液検査
子宮頸管粘液を注射器で吸い取り、粘液の性状を調べます。
痛みは伴いません。
※子宮頸管粘液は、細菌の侵入を防いだり、精子の通過を助ける役割をしています。そのため、妊娠成立において大事な因子の一つです。
○精液検査
精子の数、動きなどに異常がないか調べます
☆COLUM☆
卵巣予備能 AMHとは?
最近は、プレプライダルチェックや、不妊クリニック初診時などにAMHを測定する施設が増えています。
卵巣予備能とは、
卵巣内にある卵子の数や質
のことをいいます。
血液検査で測定できるAMHでわかるのは、
卵子の数のみ。
一方で、
卵子の質に影響するものは、様々ありますが、最大の要因は年齢です。
AMHを測定することで、卵巣機能を把握したり、PCOSなどの併存疾患を予測することで、
治療方法の選択、予後予測に役立ちます。
自宅でできることーチェックリスト
とはいえ、仕事や家庭の事情で、なかなか病院に行けない方も、きっといらっしゃると思います。
以下に、ご自宅でもできるチェックリストを作成しました。
ぜひ、こちらを参照に、取り組まれてくださいね。
- 定期的に身長体重測定をし、適正体重かどうか把握しておく(BMI 18.5-22が適正)
- 生理周期を記録しておく
- 基礎体温を記録する
- 定期的な子宮頸がん検診、健康診断を予約する(自治体によっては、補助が出る場合があるので、要チェックです)
- 葉酸サプリを摂取する
不妊の原因の約48%が男性であるとも言われています。(厳密には、男性のみが24%、男女ともにありなのが24%) 女性側だけでなく、必ずパートナーさんにも、ご協力を促してくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました🌷

